第405章 大宗師など取るに足らない

この時の秦玉は不敗戦神のようであり、彼らのあらゆる手段も秦玉の殺戮を止めることはできなかった！

「顔若様、私たちを助けてください！」

襲いかかってくる秦玉を見て、皆は慌てふためいた！

切迫した状況で、彼らは顔家の顔浩然に助けを求めるしかなかった！

しかし顔浩然は顔錦堯ではなく、秦玉と対抗する実力など持ち合わせていなかった！

今の彼は、まさに泥仏が川を渡るように、自身の身さえ守れないのに、どうして他人を助けられようか？

「パン！」

叫び声が終わらないうちに、鋭い音が響き渡った。

秦玉の金色の掌が振り下ろされ、相手の頭を粉々に打ち砕いた。

血飛沫が数メートル飛び散り、場面は極めて血生臭かった。

わずか一時間で、十数名の大宗師の頂点が、全て秦玉の手の下で命を落とした！

死体が散乱する現場を見て、顔浩然の表情は極めて険しくなった。

彼は、初めて京都を離れたのに、このような惨烈な戦いに遭遇するとは夢にも思わなかった！

秦玉の体は既に血に染まり、澄んだ両目は、黒雲に隠れた一つの星辰のように、きらきらと輝いていた。

そしてその輝く目は、今まさに冷たく顔浩然を見つめていた。

この寒気を放つ視線を感じ、顔浩然の体は思わず強張った。

秦玉はゆっくりと歩を進め、顔浩然に近づいていった。

一歩一歩が、顔浩然にとっては拷問のようだった。

彼は心の中の恐怖を必死に抑えながら、できるだけ落ち着いて言った：「秦玉、私はあなたが殺した二人の韓家の者とは違う。私は顔家の後継者の一人だ。私を殺せば、必ず大きな波紋を呼ぶことになる」

秦玉は冷笑して言った：「私がそんなことを気にすると思うのか？」

顔浩然の顔色は一瞬にして真っ青になった！

彼は韓威とは違い、顔浩然は優れた実力を持っているとはいえ、幼い頃から家族の庇護の下で育った温室育ちの花だった。

生死の選択は、彼にとってはまるで遠い世界の話だった。

今、目の前に迫る危機を感じて、恐れないはずがなかった。

顔浩然の微かに震える体を見て、秦玉は手を上げ、ゆっくりと顔浩然の肩に置いた。

ただ肩を叩いただけなのに、顔浩然は驚いてよろめき、地面に倒れ込んだ。

「はっはっはっは！」

この光景を見て、秦玉は思わず大声で笑い出した。

「世家の若様も、所詮は命惜しみの臆病者か」秦玉は冷笑した。