秦玉は冷たい表情で、一言も発しなかった。
彼の体は、数本の太い鉄鏈で縛られ、身動きが取れなかった。
袁弘は秦玉を睨みつけ、冷ややかに言った。「お前のその傲慢な態度が気に入らないな。」
秦玉は目を閉じ、袁弘の相手をする気も起こらなかった。
これは明らかに袁弘の怒りを更に煽った。
「小僧、来世では性格を改めることだな!」袁弘は怒鳴り、両手を広げると、周囲に光が輝き始めた!
この陣法は、かつて秦玉が仕掛けた陣法と、似たような効果があるようだった!
ただし、袁弘のこの陣法は、威力がより強大なようだった!
陣法の発動に伴い、袁弘の周身が光り始めた!
彼は地を踏み、体が宙に浮かび、両手に二つの巨刃を凝縮させた!
「死ね!」袁弘は怒鳴り、下へと突き下ろした!
瞬時に、その二つの巨刃が空から秦玉めがけて激しく切り込んだ!
「ガン!」
二つの巨刃は的確に秦玉の胸に命中した!
しかし驚くべき光景が起こった!
この二つの巨刃は秦玉に全く傷をつけることができず、ただ肉体に白い跡を残しただけだった!
「ほう?」袁弘は眉をひそめた。
「なかなか硬い肉体だな!さすが江古を倒した男だ!」袁弘は感嘆した。
秦玉は袁弘を一瞥し、冷笑して言った。「爺さんにくすぐりでもしているのか?」
袁弘は大笑いして言った。「焦るな、秦玉、これは始まりに過ぎない!」
その後、袁弘は再び怒鳴り、彼の体から気勁が再び爆発した!
明らかに、この陣法は彼により強大な力を与えることができた!
「秦玉、お前の肉身がどれほど硬いか見てやろう!」袁弘は怒鳴り続けた!
また一つの枯れ木をも押し倒す力が!
この巨大な力の下、秦玉の肉身は耐えきれなくなってきた。
彼の皮膚は裂け、血の筋が幾筋も現れた!
骨身に染みる痛みに、秦玉の額から汗が滴り落ちた!
「はっはっは!どうだ、秦玉、気持ちいいか?」袁弘は狂ったように笑った。
彼は意識を集中させると、手に金色に輝く二本の長鞭が現れた!
袁弘はその鞭を握り、ゆっくりと言った。「この術は神打ちの鞭という。肉身を傷つけるだけでなく、精神をも破壊できる。」
「私の手にある神打ちの鞭は幻化したものに過ぎないが、それでも一筋の威力を帯びている。」
「秦玉、この苦痛を味わわせてやる!」
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