第400章 天地を欺く大嘘！（4章目！）

葉辰の瞳が僅かに縮んだ。

前回、林絶竜という三文字も、あの方から教えてもらったものだった。

林家の場所を知るには、あの方に会うしかないだろう。

「雷樹偉、あの方と連絡を取ってもらえないか？会いたいんだ」葉辰は決意を固めて言った。

あの方に会うのは簡単ではないと思っていたが、雷樹偉は意外にもすぐに答えた。「葉さん、ちょうどいいところです。あの方も最近お会いしたいとのことで、明日午前10時に京城師範大学まで車を寄越すそうですが、時間は大丈夫ですか？」

「もし葉さんのご都合が悪ければ、数週間後に延期になるかもしれません」

葉辰は数秒考えてから答えた。「わかった、明日で」

電話が切れた。

葉辰は、あの方が自分に会いたがっていることにそれほど驚かなかった。幽霊監獄が破られ、さらに京城師範大学での出来事もあり、騒ぎが大きすぎたため、誰かが接触してくるのは必然だった。

ただ、その人物があの方だとは思わなかった。

江姵蓉は葉辰が電話を切るのを見て、何かを察したように好奇心を持って尋ねた。「何か分かったの？」

葉辰は頷いた。「母さん、安心して。あの林絶竜が父さんに何かしようものなら、必ず一生後悔させてやる！」

江姵蓉は窓の外を見つめ、思考に沈んで言った。「林家が父さんを狙っていないことを願うわ。私にはどうしても理解できないの。父さんはただの普通の人なのに、林家が何かを知りたいなら、私を捕まえるべきでしょう。なぜ父さんなの？」

この言葉を聞いて、葉辰は即座にポケットの中の黒い石のことを思い出した。

輪廻墓地、百人の強者、これは誰もが欲しがるに十分なものだった。

しかも、これは父から彼に渡されたものだ。

しかし、これまでに得た情報によると、林絶竜はこの石の存在を知らず、他の何かを探しているようだった。

もしかして江城の葉家に何か問題があるのだろうか？

葉辰は何かを思い出し、母に尋ねた。「母さん、うちの家に族譜のようなものはある？なぜ僕は一度も祖父母や他の直系親族に会ったことがないんだろう？」

江姵蓉は首を振った。「あなたの祖父母は早くに亡くなったの。聞いた話では、ごく普通の人で、数十年前に少し銭があっただけよ。それ以外のことは、私もよく知らないわ」