第261章 一掌、天を焼く！（1更！）

葉辰は興味深げに目の前の四人を見つめていた。

この四人の身から放たれる気の波動は極めて強く、中でも中山服を着た老人が最も恐ろしかった。

気勢だけを見ても、中山服の老人の実力は他の者たちをはるかに上回っていた。

しかし葉辰はそれほど恐れる様子もなく、斬龍剣と焚天掌があれば目の前の連中には十分対処できると考えていた。

「もし私の推測が間違っていなければ、方中信の背後の人物があなたたちを寄越したのですね？」葉辰は淡々と言った。

中山服の老人は冷ややかに鼻を鳴らした。「そうだとしてもそうでなかったとしても！お前は今日、我々がお前の命を取りに来たということだけ知っておけばいい！」

「私を殺そうとした者は多いですが、最後は皆死んでいきました」葉辰は冷笑した。

「よろしい、非常によろしい！葉辰よ、今日こそお前に差というものを思い知らせてやる。若造が随分と傲慢な口を利くものだ！教えてやろう、この世には己より上の者が必ずいるのだ！」

そう言うと中山服の老人は他の者たちに頷きかけた。

「始めろ！」

中山服の老人が怒鳴るや否や、四道の人影が砲弾のように飛び出し、瞬く間に葉辰の目の前に現れた。

「斬れ！」

一人の老人が怒鳴り声を上げ、手にした光り輝く長刀を高々と掲げ、葉辰めがけて振り下ろした。

その速さは尋常ではなかった！

空気を切り裂いていく！

刀の刃は冷気を放ち、陽光の下で人を畏怖させる光を反射していた！

葉辰の瞳が引き締まり、幾分真剣な表情になった。

この一撃は並の武技ではない、しかも最初から必殺の一撃だった！

葉辰は足下に蒼龍幻身決を巡らせ、体を横に躱した！鋭い一撃を避けたのだ！

同時に、彼は躊躇することなく、五本の指で疾風を切り裂き、刀を握る手に向かって突き出した！

「ブシュッ！」という音とともに、相手の手首を掴んだ！

その老人は一瞬固まった。四人がかりの攻撃を受けているというのに、この若造が反撃に出るとは思いもよらなかったのだ！

彼は体を回転させ、右足に気を込めて薙ぎ払うように蹴り出した！

この一蹴りは誰の頭でも粉砕できる威力を持っていた！

彼は不気味な笑みを浮かべた。「若造め、もはや羅刹の庇護はない。どうやって生き延びる！」

轟々たる気の風を伴ったその一蹴りが葉辰に迫ろうとした時、葉辰は淡々と手を伸ばした！