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243 アサシン無双(下)

二人は足手まといを連れて、曲がりくねった廊下を行ったり来たりしながら、目的地の下階を目指した。エレベーターを使えば確実に敵に囲まれてしまうため、緊急階段を使うことにした。

四方八方から敵が襲いかかってきたが、韓瀟はフルパワーで応戦した。近接戦、狙撃、連射と、クサリサゲ.改という切り札は温存しつつ、様々な戦術を繰り出し、まるで暗殺者のように戦い(笑)、道中には死体と重傷者の山を残していった。

敵は萌えた兵士、スーパーソルジャー、執行官、プレイヤーの四種類がいたが、執行官だけが彼の足を止められる相手で、真剣に対処する必要があった。他の三種は簡単に倒せる相手だった。特にプレイヤーたちは、韓瀟にとってレベル20程度の連中が何をしに来たのかさえ分からなかった……

叫びながら突っ込んできては、次の瞬間に白い光となって消えていく。韓瀟は、このままプレイヤーたちが何度か来れば、彼らの週間復活回数を使い切らせてネット中毒を治療してやれるだろうと考えた。そうすれば大人しく offline になって宿題でもするだろう。

プレイヤーたちは全く脅威にならなかったため、韓瀟は彼らを利用する気も起きなかった。それに、萌芽のプレイヤーは陣営を裏切ることができないことも覚えていた。

すぐにプレイヤーたちは及び腰になり、近づく勇気を失った。

プレイヤーは死を恐れないが、無意味な死は意味がない。彼らはついにこのミッションの報酬が手の届かないものだと気付いた。彼らのレベルでは、この強者を止めることなど夢物語だった。

魅力的な報酬は手に入らないことが確定し、見えるけど手に入らない、まるで便秘のような不快感。突っ込んでも即死するだけで経験値まで失う、完全な損失だった。

プレイヤーたちはすぐに引いた。命を懸けても即死は避けられない。陣営強制ミッションだろうが何だろうが、手を抜くのを誰が止められるというのか。強制だからって何だというんだ!勝手にすれば!

そうそう、もう一つ損失があった。攻撃する度に、ダッシュボードにはゼロの好感度が急降下していると表示されていたが、誰も気にしていなかった。結局誰もこのNPCを知らないし、彼の好感度なんて役に立たないからだ。

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