一番佐藤潮を愛していたあの年、彼は生徒指導室に告発状を提出した。
内容は、私と彼の百ページにも及ぶチャット履歴と、一通のラブレター。
学年主任は全校集会で私をこっぴどく罵った。
「川崎美咲、お前が堕落するのは勝手だ。」
「だが、学年一位まで道連れにして落ちぶれさせるつもりか?」
親父に顔をひっぱたかれ、土下座での謝罪を強いられた時。
佐藤潮は無表情のまま、「退学だ」と二文字を言い張った。
あのラブレターは私が書いたものではないとどれだけ弁解しても、結局私は退学させられた。
数年後、友人に誘われてとあるサイン会に参加した。
佐藤潮はステージの上でよどみなく語っていた。
「高校時代、ある人を守るために、僕はラブレターを偽造しました。」
「今思えば、とても幼稚なことだったと思います。もし彼女もこの場にいるなら、一つ聞きたい。」
「もう一度、やり直さないか?」