第546章 修行の道を歩む

秦玉の質問に対して、顔お爺さんはすでに予想していたかのようだった。

そのため、まるで前もって用意していたかのように、ゆっくりと話し始めた。

「お前の父親についてはあまり知らないが、彼が並外れた人物だということは分かっている」と顔お爺さんは言った。

「並外れた人物？」秦玉は顔お爺さんを見つめた。

「顔家よりも凄いということですか？」

顔お爺さんは苦笑して言った。「顔家など彼の前では取るに足らないものだ」

「彼にとって、富など意味をなさない。小さな顔家どころか、彼の実力があれば一国と対話できるほどだ」

秦玉は思わず息を呑んだ。

たった一人で国家と対話できるとは？どれほどの境地に達すれば可能なのだろうか？

「お前は彼の息子だ。お前の実力も彼に劣らないはずだと信じている」と顔お爺さんは言った。

「その時が来れば、小さな京都武道協会どころか、官庁でさえもお前に敬意を払うだろう」

そのような境地は秦玉にとってはあまりにも遠い存在だった。武聖でさえ、そこまでは到達できないのだ。

「では父はいったいどこに行ったのですか？なぜ一度も会ったことがないのでしょう？」秦玉は急いで尋ねた。

顔お爺さんは首を振り、目に憧れの色を浮かべながら言った。「秦さんは神龍のような方だ。我々如きが推し量れる存在ではない」

これは秦玉が初めて見る顔お爺さんの尊敬の表情だった！

それだけでも、秦玉の父親がどれほどの存在なのかを物語っていた。

秦玉は少し黙り込んだ後、顔お爺さんを見て言った。「ということは、京都武道協会は何か発見したということですね」

「その通りだ」顔お爺さんは頷いた。

「秦玉、お前が武侯になるまでは、できるだけ京都武道協会と正面から対立するのは避けた方がいい」

秦玉は深く息を吸い込んで言った。「顔お爺さん、分かりました」

その夜、秦玉は決心を固めた。

翌日、薬神閣を離れ、外の世界へ飛び出すことにした。

一方、京都武道協会では、再び会議が開かれていた。

今回の会議は、秦玉だけでなく、秦玉と顔若雪の二人を対象としていた！

見渡すと、広大な会議室には夏航を含めてわずか四人しかいなかった。

しかし、会議に参加している者は四人だけではなかった！

彼らは暗闇に潜み、声だけが聞こえ、姿は見えなかった。