第483章 強大な閣主！

この言葉を聞いて、曲長老たちは急に焦り始めた。

「賀騰、何を馬鹿なことを言っているんだ！」曲長老が大声で叫んだ。

賀騰は曲長老を無視し、閣主の方を見て淡々と言った。「私の目的は秦玉一人だけだ。薬神閣とは関係ない」

閣主は目の前の賀騰を見つめ、冷ややかに言った。「お前に私と条件を交渉する資格があるとでも？」

この言葉に、曲長老たちはほっと胸をなでおろした。

一方、賀騰の表情は冷たくなった。

「分かっているはずだ。お前一人では、我々六人に勝てるはずがない！」賀騰は冷たく言った。

「秦玉を引き渡してくれれば、必ず解毒剤を渡すと約束する！」

「まさか、一人の秦玉が薬神閣全体より大事なのか？」

空気が一瞬凍りついた。全員が閣主の返答を待っていた。

「言っただろう。お前には私と条件を交渉する資格はない」しかし、閣主の返答は相変わらず強気だった。

「いいだろう、いいだろう！」賀騰もついに激怒した。

彼は冷笑して言った。「今日、どうやって切り抜けるか見物だ！」

「我々三人で、お前たち六人を斬り伏せるに十分だ！」二長老が大きく前に出て、閣主の前に立った。

「三人？」この時、曲長老が冷笑い始めた。

「どこに三人いるというのだ？」

言葉が終わらないうちに、皆の視線は大長老に向けられた。

大長老の顔に、申し訳なさそうな表情が一瞬浮かんだ。

彼は閣主に軽く頭を下げ、そして言った。「閣主様、申し訳ありません」

この言葉を残し、大長老は曲長老の側へと歩み寄った。

「大長老、お前...」この光景を見て、二長老は慌てた。

「大長老、これはどういうことだ。まさか薬神閣を裏切るつもりか！」

大長老は淡々と言った。「己の利益を考えないものはいない。彼らの提示した条件は、断れなかったのだ」

「この畜生め！閣主はお前によくしてくれたのに、こんなことをするとは！」二長老は目を剥いて怒鳴った。

大長老は動じることなく、むしろ諭すように言った。「閣主様、もしあなたが断霊丹を飲んでいなければ、我々七人全員があなたの敵ではないことは認めます」

「しかし今のあなたには、勝つことはできません」

「早く降参なさい。昔の付き合いもあることですから、少しは苦しまなくて済むようにしてあげましょう」

大長老の言葉は、明らかに吐き気を催すものだった。