秦玉の行動は、人々に深い敬服の念を抱かせた。
薬神閣閣主でさえ、心を動かされた様子だった。
「こいつ、完全に狂ってやがる」喬五は思わず歯ぎしりした。
彼はドアを開け、外に出ようとした。
「どこへ行くんだ?」傍らの者が尋ねた。
喬五は冷たい声で言った。「絶対に成功させるわけにはいかない。何とか止めなければ!」
「止める?下にあれだけの人がいるのが見えないのか?」隣の大宗師が冷ややかに言った。
「薬神閣閣主もあそこに立っているぞ。飾りだと思っているのか?」
喬五は歯を食いしばって言った。「そんなことは構っていられない。状況次第で行動するしかない」
そう言うと、喬五は頭を振り向けてホテルを出て、慎重に天梯の方向へ向かって歩いていった。
この時、秦玉はすでに苦労して十七層目まで登っていた。
十七層目に触れた瞬間、彼の全身が突然炎に包まれた!
この炎は内から外へと広がり、五臓六腑まで衝撃を受けた!
流れ出る血液さえも、この瞬間に火の海と化した!
「秦玉!」下方から、人々は驚愕の声を上げた!
秦玉の全身は炎に包まれ、その炎は彼の肉体と神識を全て飲み込もうとしていた!
「神形俱滅...」薬神閣閣主は低く呟き、顔にも不安の色が浮かんだ。
誰も強引に天梯を登ったことがなかったため、何が起こるか誰も知らなかった!
もし強引に天梯を登る結果が神形俱滅だとすれば、全てが終わってしまう!
「あああっ!!」
炎に包まれながらも、秦玉は諦めなかった!
彼の肉身はほとんど干からび、血液も焼き尽くされたかのようだった!
「必ず心法を手に入れる!!」秦玉の怒号とともに、彼の体から金色の光が強く放たれた!
一筋の神識の力が、眉間から飛び出した!
この神識の力は、なんと秦玉の体の形となって、十八層目へと突き進んでいった!
「これは...神識か?」この瞬間、薬神閣閣主も目を見開いた!
その炎の塊が我に返ったかのように、秦玉の神識の塊に向かって突進してきた!
しかしその時、秦玉の体が突然手を伸ばした!
ほとんど壊れかけた手には、青い霊火が纏わりついていた。
この霊火は秦玉の強力な制御力の下、巨大な手となった!
その大きな手は真っ直ぐに前へ伸び、天火の塊を掴んだ!
霊火と天火の衝突が、この瞬間に始まった!
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