桃市の薬草は、ほぼ全国でも名高いものだ。
したがって、薬神閣は毎年桃市で薬草大会を開催する。
薬草大会と言っても、実際には置換会なんだ。
この薬草大会に参加する人は、等価値の貴重なものを相手と交換することができる。
董天海は薬王として、毎年必ず参加する。
その後、董天海は倉庫で準備に取り掛かり、夕方の薬草大会に向けた。
その時、シンギョクと姚青は車に乗って桃市へ向かっていた。
「シン先生、あの董天海が素直に薬草を提供するって本当に思いますか?」姚青は運転しながらつぶやいた。
シンギョクは目を閉じて、薄らと言った。「提供するにせよしないにせよ、提供しなければならない。」
とにかく、今のシンギョクが地を圧縮する術を使えるから、何があっても逃げられる。
シンギョクたちが桃市に入った時、すでに夜の7時だった。
「まずは何か食べていこう。」シンギョクはぺったんこになったお腹をさすりながら言った。
「そのつもりだよ!」姚青はすぐに頷いた。
二人はレストランを見つけて立ち寄り、メニューを姚青に渡し、注文を頼んだ。
約半時間後、食事がすべて揃った。
シンギョクはテーブル上の料理をひと見て、思わず感嘆した。
「こうなると、薬草を使って料理を作るとは思えないな。さすがは桃市だ。」とシンギョクは言った。
姚青はぼそりとつぶやいた、「薬草を使った料理でも美味しいの?」
「若造、それを言うとは知らないね。」その時、店主が言葉を聞いて近寄ってきた。
彼は一方に座り、笑顔で説明した、「我々桃市の薬草開発は、まさに極致だ!」
「この薬草は、身体に良いだけでなく、風味も保てる。他の場所では食べられないぞ!」
姚青は少し疑わしげに言った、「本当にそうなの?自分で自分のほめたてるだけじゃないの?」
「まあまあ、信じないなら試してみれば?」と店主は困ったように言った。
姚青は少し疑った顔で箸を取り、一口食べてみた。
「うん?なんだか、これ、美味しいぞ!」姚青の目が輝き、そのまま豪快に食べ始めた。
シンギョクはそれを見て、思わず笑いがこぼれた。
店主は得意げに言った、「どうだ?私が嘘をついていたわけではないだろう?」
Apoya a tus autores y traductores favoritos en webnovel.com