第210章 飢えたように渇いたように！

秦玉は飢えた獣のように陰気を吸収し、一瞬のうちに、霊気が抑制されたかのように、体内で全く動きを見せなかった！

これは秦玉が初めて無尽蔵の陰気を感じた時だった！

彼はこの陰気が吸収しきれないとさえ感じた！

「この老祖は確かに私を騙していなかった」と秦玉は小声で呟いた。

この座禅は、一体どれほどの時間がかかるのだろうか！

なぜなら、これらの陰気を完全に吸収することは、ほぼ不可能だからだ！

時は刻一刻と過ぎ去り、瞬く間に一日一夜が経過した。

そして秦玉の実力は、築基期三層から、見事に四層へと踏み入れた！

彼の体から金色の光が強く放たれ、その金色の光が幾重にも重なって肌に貼り付き、まるで肌に吸収されていくかのようだった。

秦玉の肉体は、さらに堅固になった！

それでもまだ終わりではなく、その陰気はほとんど消耗した様子を見せなかった！

瞬く間に、さらに丸三日が過ぎ去った！

この三日間、秦玉は飲まず食わず眠らず、必死に印の中から湧き出る陰気を吸収し続けた！

周囲の温度は極めて冷たくなり、草花までもがゆっくりと枯れ始めた！

秦玉のこの座禅が、一体どれほどの時間を要するのか、誰にも分からなかった。

...

江家。

江家が秦玉への帰属を宣言して以来、その地位は目に見える速さで下降していった。

江家が独占していた状況は、もはやほとんど見られなくなった。

「父さん、俺たちはこのまま屈服するしかないのか」と江宇は傍らで不満げに呟いた。

江古は冷たい目で江宇を一瞥し、思わず罵倒した。「お前この役立たずが原因だろう！お前さえいなければ、江家はこんな災難に遭うことはなかったし、お前の兄も死ぬことはなかった！」

この激しい叱責に、江宇はもはや声を出すことができなかった。

「何一つまともにできない、台無しにするだけの役立たずめ！」と江古は叱りつけた。

「ふん、自分の力不足を息子に八つ当たりするとは？」

そのとき、外から突然声が聞こえてきた。

顔を上げると、鉄塔のような巨漢が入り口に立っていた！

彼は極めて屈強な体格で、全身の筋肉が隆起し、圧倒的な威圧感を放っていた。

「お前は誰だ？」江古の表情が僅かに変わり、警戒心を隠せなかった。

この男は巨大な体格でありながら、まるで幽鬼のように自分の前に現れた！