第447章 華夏の敵！（2更！）

葉辰の丹田に残っていた真気が次々と消散していく。

相手の実力の深さを明確に感じ取ることができた！

この血盟の老人は少なくとも離合境八層以上！真元境の可能性さえある！

葉辰は少しも油断できなかった！

「ドン！」

また一撃が放たれ、葉辰は腕の痺れを鮮明に感じ、斬龍剣はまたも手から離れそうになった。

「私の手の内でこれほどの攻撃を防ぎきるとは、お前を見くびっていたようだな！最後のチャンスをやろう、あれらを渡す気はあるのか！」

一声の咆哮とともに、血盟の老人は何も顧みず、葉辰に向かって斬りかかった。

今度は、彼の手にある扇子の力を抑えて、斬龍剣と衝突した！

斬龍剣は直ちに弾き飛ばされた！

葉辰の体も数歩後退した！

もし葉辰が全盛期であれば一戦の可能性もあったかもしれないが、先ほどの武道台での破天剣意で彼はほぼ極限まで衰弱していた！

葉辰にはもう輪廻墓地の力を借りることができなかった！

扇子を握る血盟の老人はこの光景を見て、冷笑した。「小僧、今は随分と傲慢だな！私の目には蟻けらと変わらんぞ！」

葉辰を無視して、その血盟の老人は陸凌峰を追いかけた！

しかし彼が数歩も進まないうちに、周囲の状態と霊気が完全に変化したことに気付いた。

背後の若者の様子が少し異常だった。

彼は急いで葉辰の方を振り向いたが、相手の指が素早く印を結んでいるのを発見した！

次の瞬間、一枚の輝かしい霊符が形成された！

血盟の老人は呆然とした！

霊符の道！この小僧が霊符の道を習得していたとは、しかも繰り出した本命霊符は見たことのないものだった！

まずい！

血盟の老人は反射的に葉辰に向かって突進した、阻止しなければ！

しかし、もう遅かった！

葉辰の瞳は赤く、殺気が突然爆発し、血竜がその本命霊符に向かって突進した！

体育館全体が震えたかのようだった！

「言っただろう、私の仲間に手を出す資格はないと！手を出すなら、たとえ私が傷つこうとも、お前に代価を払わせる！」

言葉が落ちると同時に、葉辰の手から精血が放たれた！

精血、本命霊符、血竜の虚影、三つの力が突然結合した。

葉辰の修為と気勢はさらに上昇した。

彼は霊符の道を借りて、たとえ大きな代価を払おうとも、あの老人を倒すつもりだった！

「血盟だろうが何だろうが、私がお前を斬る！」