天台に立っていた葉辰は、手に数個の霊石を持ち、突然天台から飛び降りた。
教学棟の西側は学生の自転車置き場だった。京城師範大学の学生は裕福な家庭の出身ばかりで、ほとんどが車で通学していたため、自転車を停める人はほとんどおらず、周りにも人影はなかったので、飛び降りても問題なかった。
着地した瞬間、地面が僅かに裂け、その後葉辰は東南方向へと向かった。
九宮八卦陣の陣眼は六箇所あり、その一つは学校の裏手にある假山だった。
設計図によると、この假山は後から誰かが配置したものだった。
位置も材質も極めて巧妙だった。
もし自分があの特別な地点に立っていなければ、月初めには全てが起こってしまっていただろう。
假山の前に来ると、葉辰は指で印を結び、霊石を放った。かすかな光が瞬いた。
すると突然、霊石が爆発し、まばゆい炎が幾筋も生まれた!
炎が輝く中、假山の表面に陣紋が浮かび上がった。
「やはりな」
葉辰は冷笑し、手に斬龍剣を現した。
長剣は上から下へと、空を切り裂いた。
轟然と爆発した。
「ドン!」
假山の陣法が激しく震動した!
数秒は持ちこたえられるはずだったが、最後には耐えきれず、完全に崩壊した!
鋭い衝突音が連続して響き、無数の火花が飛び散った!
おそらく騒ぎが大きすぎたため、京城師範大学の警備員が数人慌てて駆けつけてきたが、彼らが到着する頃には、葉辰は既に二番目の陣眼へと向かっていた!
これは学校の建造物を破壊することになるが、葉辰は無数の人々を救うためにしているのだから、特に考え込むことはなかった。
すぐに、二番目の陣眼も粉々に砕けた!
次々と原因不明の巨響が起こり、学校の幹部は完全に困惑した!
わずか数分の間に、大学の二箇所の建造物に問題が発生し、直接損壊された!
もしかしてこれはテロなのか?
小さな建造物とはいえ、上層部への説明のしようがなかった!
学校全体で警備員の巡回を増やし、何か起こることを恐れた。
……
その頃、幽魂監獄では。
極めて広大な石室。
数人の老人が盤座していた。山羊髭の老人が事故に遭って以来、幽魂監獄は複数人で監視することになった!
幽魂監獄に収監されている囚人があまりにも複雑で、一度事が起これば、その結果は想像を絶するものとなるからだ!
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