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471章 ゴールデン**スクエア

再び黒結晶の大門に入ると、眩しい光が目に痛みを伴った。紀嬿然はハンセンに眼鏡を取り出して渡し、彼がそれをかけると少し楽になった。

トンネルの壁に描かれた模様を注意深く観察したが、その意味は理解できなかった。二人がトンネルを通り過ぎると、前方には横断する通路があり、その両側には多くの部屋があった。ハンセンは一瞥すると、何部屋かのクリスタルのドアが既に開けられていたことに気づいた。

紀嬿然に合図を送り、二人はそっと最初に開けられた部屋に向かった。中を見ると、部屋は小さくて、広さは約10平方メートルしかなく、何も置いていない空間だった。

次に、他の何部屋かを慎重に見たが、それらの部屋も同じく何も置いていない空間だった。

「これらの部屋の中身は、恐らくリーミンタンたちが持って行ったんじゃないかな。」と紀嬿然がしばらく考えた後に言った。

「どうして、ここに何かがあると分かるの?」とハンセンが疑問に思った。

「私はけっこうな量のクリスタル族の情報を見てきたから。これらの部屋の造りから見ると、ここはクリスタル族の蔵であって、クリスタルコア庫のように大量のクリスタルコアがあるわけではないが、クリスタル族が使わないようなアイテムや、彼らの戦利品を保存しているはずだよ。」と紀嬿然は部屋の床にある小さな円穴を指しながら言った。「これらの穴は実際には搬送トンネルで、クリスタル族だけが開けることができ、アイテムを直接蔵に送ることができるんだよ。」

ハンセンはこれについてあまり理解していなかったが、紀嬿然が最後まで話したあと、まだ開かれていない蔵を指して尋ねた。「どうしてリーミンタンたちはこれらのドアを開けなかったんだ?」

紀嬿然は開いていない蔵の前に行き、ドアに描かれたデザインを見つめたあとで言った。「私がクリスタル族の文化について学んだことはまだ少ないから、これらのクリスタル族のデザインの意味はよく理解できない。しかし、それらのデザインが何かを表している可能性が高く、それは危険や警告のような意味かもしれない。だからリーミンタンたちはこれらの部屋を開けなかったのかもしれない。」

「そうか。それは納得だ。」とハンセンは頷き、紀嬿然の後に続いて先に進んだ。

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