第446章 追殺令！

李子南は興奮を抑えられなくなり、秦玉を睨みつけながら狂ったように叫んだ。「秦玉、今日お前が俺に指一本でも触れたら、聖儒門は絶対にお前を許さないぞ！」

秦玉は冷笑して言った。「半歩武侯か？ちょうど見せてもらいたいところだ」

五岳の尊山を手に入れてから、秦玉は自分の実力を正確に把握できていなかった。ちょうど強者と手合わせして試してみたいと思っていた。

賀騰や孟武雄のような相手では、もはや秦玉を追い詰めることはできなくなっていた。

「あの韓威も半歩武侯だったな？」秦玉は目を細めて言った。

李子南は顔色を変え、思わず二歩後ずさりして驚いた声で言った。「お、お前...何をする気だ？！」

「何をするかって？」秦玉は眉を上げ、次の瞬間、金色の光が李子南の体を直撃した！

李子南の体は巨大な衝撃を受け、「ドン」という音とともに吹き飛ばされた！

この一撃の威力は凄まじく、李子南は血を吐き続けた！

そしてこの瞬間、李子南は自分と秦玉との実力差を思い知った！

彼の心は慌て始めたが、その時すでに秦玉は光を踏みながら歩み寄り、李子南の胸を激しく踏みつけた！

「ぷっ！」

李子南の口から鮮血が噴き出した。

彼の胸は数センチも陥没し、五臓六腑が大きな衝撃を受けた。

一目見ただけで、まるで血まみれの人のようだった。

「殺さないでくれ、殺さないでくれ！」李子南は慌てた。

やっと聖儒門の長老の座に就いたのに、このまま死ぬなんて、どうしても納得できなかった！

「秦玉、話を聞いてくれ！」李子南は恐れおののきながら言った。

「私は今、聖儒門の長老だ！そして聖儒門は北方最大の宗門なんだ！」

「お前は顔家と恨みがあるだろう？聖儒門を手に入れれば、一気に這い上がるチャンスがある！」

「私は長老の立場を利用して、お前と内通することができる！」

秦玉は顎を撫でながら、淡々と言った。「お前が言っていたな、普通の人間でも悪くないって」

李子南は一瞬固まり、震える声で言った。「お、お前...何を言うつもりだ？」

秦玉は口角を上げて笑った。「その通りさ」

言葉が終わるや否や、秦玉は李子南の丹田に向かって蹴りを放った。

「バン！」

鋭い音が李子南の下腹部で炸裂した！

その後、李子南は腹部に激痛を感じ、内勁が急速に消散していくのを感じた！