卓老は顔をしかめながらヤオチンをにらみつけ、「お前がこれ以上口を開けば、お前を川に放り投げて魚にしてやる」と冷たく言い放った。
この状況では、卓老にはもう何もできない。
唯一、後退することだけができ、ホウヒョウに暴れまわるのを見守るしかない。
堂々としたホウヒョウがシンギョクの前に立ちはだかり、その巨体はシンギョクとの間で鮮烈な対比を生み出した。
「君の肉体が無敵だという話を聞いたが、今日こそその眼で確かめてみたい」とホウヒョウは無愛想に言った。
「大宗師の境地に達して以来、同等の者の中では私の敵はいない。甚だしきに至っては、私の防御を破ることさえできない。君については、それ以外のこともあまり変わらないだろう。
ホウヒョウのオーラが急上昇すると同時に、彼の発言に続いた。
彼の逞しい体躯が、その瞬間再び膨張した!
黒金色の肌は、瞬時に光彩を放ち、まるで金色の鎧をまとったかのようだった!
その圧倒的な威圧感には、思わず息を飲むことしかできなかった!
一方、シンギョクの身体は乏しく見えた。
果たしてシンギョクは、ホウヒョウの一撃に耐えることができるのだろうかと、疑念を抱かざるを得なかった。
「さあ、君の肉体を見せてもらおう」とホウヒョウは冷静に告げた。
シンギョクはホウヒョウを見つめながら頷き、「君の肉体はなかなかだ。ここまで鍛え上げるのに苦労しただろう。ここで死ぬ気なのか?」と返答した。
ホウヒョウの顔色が一瞬怒りに変わり、砂鍋のような拳を握って立ち上がり、シンギョクに対して容赦無く殴り下ろした!
これこそが最も純粋な肉体の力!強大な圧迫感が、シンギョクの足元の地面を陥没させた!
その風圧だけでも石が舞い上がり、その一撃の強さは考えるだけで恐ろしい!
「さすがは横断大宗師だ!」と卓老も感嘆した。
「轟!」
その拳は、シンギョクの胸部にまっすぐに当たった。
シンギョクの姿は、三歩下がった。
しかし彼の顔には、痛みの色が全く見えなかった。
「まあまあだな。」シンギョクは胸部の埃をはたき落としながら、頷き返した。
黄彪は冷笑して言った。「見栄を張っただけで、五臓六腑は揺さぶられて崩れているのでは?」
Unterstützen Sie Ihre Lieblingsautoren und -übersetzer bei webnovel.com