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第403話 お前は一体誰だ!

「秦玉?秦玉に怖気づいたのか?」傍にいた者が嘲笑った。

「そうだな、秦玉がここに来るなんて?それは自殺行為だろう?」

景世宏は眉をひそめた。

彼は耳を掻きながら、目に疑惑の色を浮かべた。

さっき...確かに誰かが秦玉の名を呼んだはずだ。

「もういい、無駄話は止めろ、宝物がまもなく出現する!」顔浩然の目には狂気が宿っていた。

彼は巨大な穴の底を凝視し、宝物の出現を待ち構えていた。

下方では。

秦玉の肉身が少しずつ再生されていた。

無数の光が彼の体を包み込み、まるで天神が降臨したかのような姿に描き出した!

秦玉の肌は透き通るように美しくなり、毛穴さえも肉眼では見えないほど細かくなった!

一目見ただけで、秦玉は三十歳の粗野な男から、二十歳の青年へと変貌を遂げた!

超然とした気配に、近くにいた小魚は目を見開いて呆然とし、胸がときめいた!

目の前のこの男は、あの三十代のおじさんなのだろうか?

秦玉の表情からは何の感情も読み取れなかった。

彼は上半身裸で静かにそこに立ち、何かを考えているようだった。

「これが大宗師の境界か」しばらくして、秦玉は自分の体を見下ろした。

全身がこの瞬間、暗金色の光に包まれ、まるで鎧兜を身につけたかのようだった。

そして体内の莫大な力は、百倍にも増大していた!

境界は一線を隔てただけだが、実力の差は深い溝のようだった!

「ついに大宗師の境界に到達した」秦玉は濁った息を吐き出した。

彼は小魚の方を向いて言った。「お前の仮面を貸してくれ」

呆然としていた小魚はようやく我に返った。

彼女は急いで仮面を秦玉に渡し、その後慎重に後ずさりした。

秦玉はその様子を見て、思わず笑って言った。「何をしているんだ?」

小魚は小声でつぶやいた。「わ...私にもわかりません」

秦玉は小魚の頭を撫でながら言った。「この仮面は後で返すから、上にいる連中に奪われないようにな」

小魚は小鳥のようにこくこくと頷いた。

「行こうか、そろそろ上に行くとするか」秦玉は巨大な穴の上方を見上げながら言った。

「はい」小魚は余計な言葉を付け加えなかった。

彼女は大人しく秦玉の傍に寄り添った。

二人が上に向かおうとした時、上から景世宏が叫んだ。「緑帽子野郎、まだ生きてるのか?宝物は見つかったか?」

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