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281章 シンギョクの選択_1

燕江の言葉を聞いたシンギョクの顔色は一瞬にして青ざめた。

以前にない危機感が、シンギョクを飲み込もうとしていた。

燕江は立ち上がり、去ろうとした。

「待って!」

その時、シンギョクは再び燕江を呼び止めた。

彼は急いで燕江の前に至り、静かに言った。「あなたの真の力を見せていただけますか?」

燕江はびっくりし、戸惑って言った。「何のことだ?」

「私があなたとどれだけ差があるのか知りたいのです。」シンギョクは深く息を吸った。

燕江の眉が微妙にほどこされた。

彼は低い声で言った。「君は怪我をするかもしれないよ。」

「死ななければいい。」シンギョクが回転したのを見て、すぐに庭に入った。

燕江はしばらく考えた後、それに続いた。

目と目が合い、燕江は言った。「僕と手を交えるつもりなのか?」

シンギョクは頷いて言った。「そうです、手加減せずにお願いします。」

言い終えると、シンギョクの身に纏われていた気が一瞬で炸裂した!

これはシンギョク自身の力であり、地殺谷の老主から借りたものではない!

だから、現在のシンギョクは、大宗師からまだずっと遠い存在だ。

燕江は、金色に輝くシンギョクを見て、冷たく言った。「いいよ、君の願いを叶えてあげよう。」

言い終え、燕江の姿が突然消え、ほぼ瞬時にシンギョクの前に来た!

燕江に立ち向かうため、シンギョクは力を隠さず、怒鳴り声を上げて聖体術第三層を展開した!

そして、燕江の拳に立ち向かうものこそが、シンギョクの奥の手、太初聖拳だ!

双拳が衝突し、巨大な気浪が発生した!

瞬時に風が吹き荒れ、周りの木々まで根こそぎ倒された!

シンギョクの拳に纏わり付いていた金色の光が、少しずつ割れていった。

その後、その金色の光は直接消え、肉体としてその一撃をしっかりと受け止めた。

彼の身体は直接後方へと転がり、身体後方の壁を粉々に砕いた。

腕はほぼ砕け、全身が血だらけになった。

硬化体術を施した後のシンギョクでも、燕江には敵わなかった!

地面に倒れているシンギョクを見て、燕江はゆっくりと彼に近づいた。

「君の成長は早いが、まだ足りない。」燕江は詰まることなく言葉を投げかけた。

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