第404章 ただ一つの答えと引き換えに！ (3番目の更新！)

「この茶は武夷山で新しく摘まれたもので、味も良いですよ。どうぞ」

老人は平然と茶を一口啜り、時間を確認した。

葉辰は茶を一気に飲み干し、その後茶碗を石のテーブルに置いた。手を離した瞬間、茶碗は粉々になり、先ほどの一撃がいかに恐ろしい力を持っていたかが分かった。

老人はその粉を一瞥し、瞳を細めた。「葉辰、私はお前を見くびっていたようだ。遠回りはしない。今日お前を呼んだのは、責任を追及するためだ！お前はこれほどの騒ぎを起こして、その結果を考えたことがあるのか！」

老人の気迫は徐々に高まり、明らかに怒りを帯びていた。

老人は葉辰の反応を見ていたが、相手が恐れを抱くと思っていたのに、葉辰は終始冷静で、何も気にしていないようだった。

この若造は図太すぎる！

葉辰は突然口角に笑みを浮かべ、老人の威圧に全く屈しない様子で言った。「考えました。でも後悔はしていません」

「私の両親は普通の人間で、修行など一切していません。あの連中に私の両親を監禁する資格なんてありません！」

葉辰の口調は急に冷たくなった！

これは事実だ！

誰も公平な扱いをしてくれないなら、自分の手で全ての束縛を打ち砕くまでだ！

老人は長いため息をつき、威圧を収めた。「葉辰、あの場所は単純ではない。もしお前が手を引かないなら、私もお前を守れなくなる。

今、あの勢力はお前の存在を知っている。私からの忠告だが、彼らの前に出て謝罪し、誠意を示すのが最善の対処法だ」

葉辰は老人が幽魂監獄の件で自分を呼んだことは分かっていたが、謝罪を求められるとは思わなかった。

あの連中は両親を監禁し、さらには殺そうとまでした。謝罪など絶対にできない！

葉辰は目を細め、冷ややかに言った。「謝罪しろというなら、その勢力の名前くらい教えてもらえるでしょう？」

「血盟だ。華夏と崑崙虚を往来する勢力だ」老人は説明した。

葉辰は何かを思い出したように、一枚の図案を取り出し、そこに描かれた赤い門の印を指さした。「あなたが言っているのは、これのことですね」

老人は図案を一瞥し、頷いた。「葉辰、本当に謝罪するつもりか？」

葉辰は冷笑し、立ち上がった。「謝罪するなんて言っていません。謝罪するとすれば、彼らが私にすべきです！」