第399章 葉天正の行方！（3更！）

江老爺の顔が完全に曇った。

葉辰と江姵蓉に譲歩したのに、この若造がまだ分かっていないとは！

この若造は葉家を立てようとでもいうのか？

この母子二人で？

笑止千万！

他人が数千年かけて築き上げた基盤と実力を、この若造が一ヶ月で成し遂げようというのか？

狂妄だ！

江老爺の表情の変化を察知したのか、一人の老人が口を開いた。「ご主人様、この葉辰は本当に傲慢すぎます。京城で葉家を立てようなどと、笑わせる！あの力を使って抹殺しましょうか？」

江老爺は黙ったまま、威厳のある気配を放った。

今回は、本当に怒っていた。

江剣鋒はそれを見て、急いで言った。「父上、葉辰が先ほど言ったのは単なる勢いの言葉です。あまりにも誇張された話です。一日時間をください。私が説得に行きます。きっと武技を渡すことに同意するはずです！」

江剣鋒は葉辰にほとほと呆れた！

こんな良い機会をなぜ大切にしないのか！

確かに老爺の要求は少し無理があった。武技は武者の秘密だからだ。しかし、まだ余地があったはずだ！

葉辰はなぜ一刀両断にしてしまったのか！

江老爺は江剣鋒を一瞥し、ようやく口を開いた。「そんな傲慢な者が、一ヶ月でどうやってできるのか、見てみたいものだ！3日生き延びられるかどうかも怪しいものだ！」

「剣鋒、一日の猶予を与える。もし葉辰が明日の午後5時までに江家に来て武技を渡し、謝罪しなければ、結果は自分で責任を取ることになる！」

江剣鋒は表情を変え、何度もうなずいた。「父上、葉辰は必ず来ます。ご安心ください。」

「ふん！」

江老爺は冷たく鼻を鳴らし、袖を振って江家の中へと向かった。

……

京城師範大学、教室アパート。

江姵蓉は葉辰に水を注ぎ、何を言えばいいのか分からなかった。

葉辰からの衝撃があまりにも大きすぎたのだ。

長い間考えた後、江姵蓉は心配そうに尋ねた。「辰、怪我はしていないの？」

葉辰は首を振った。「母さん、心配しないで。あの人たちに私は傷つけられません。」

江姵蓉は何か言いたそうだったが、結局何も言わなかった。葉辰は母の躊躇う様子を見て言った。「母さん、さっき江家に入る機会を断ったけど、怒ってる？」