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第320章 宗師の怒り!(6更!)

誰も予想していなかった。葉辰が死に瀕した時、あの伝説の人物が現れるとは!

しかも態度は明確だった!

皆の前で、葉辰を守ると宣言したのだ!

その瞬間、千珏山の頂上では息を呑む音さえ聞こえなくなった!

全員が石のように固まり、目を見開いていた!

まさか?

このような強者が直々に、無力な若者を守るために現れるとは!

全員の視線が思わずあの寺院の大門に向けられた!

浄仏寺!

武道界の禁地の一つ!

浄道大師という強者がいるからだ!

10年前、彼は宗師ランキング11位の存在だった。10年が経った今、彼の実力がどれほどのものか、誰も知らない!

噂によると、浄道大師は現在の宗師ランキング3位の強者と一度戦ったという!

結果は引き分けだったとか!

噂とはいえ、人々を畏怖させるには十分だった!

皆の心の中で叫びが響いた:なぜ葉辰なのか!

なぜ彼がこのような大先輩の目に留まったのか?なぜこのような強者に強引に救われるのか?

やがて、袈裟を着た老人が歩み出てきた。その足取りは軽く、気配は微塵も漏らさない。

強者の気配はなくとも、彼の一歩一歩が、その場にいる古流武術家たちの心を踏みつけるかのようだった!

粉々に砕けそうなほどに!

葉辰を殺そうとしていた者は目を凝らし、極めて深刻な表情を浮かべた。これが葉辰を殺す最高の機会だと分かっていた!諦めたくなかった!

浄道大師の存在も気にせず、全ての力を集中して葉辰の首に斬りつけようとしたが、それは不可能だった。

「私の言葉が聞こえなかったのかな?」

言葉が落ちると同時に、その長袍の老人の刀は粉々に砕け散った!

破片の一つが彼の腹部に突き刺さった!

「消えろ!」

浄道大師が手を伸ばし、五本の指を握りしめると、強烈な気が爆発し、長袍の老人は吹き飛ばされた!

地面に激しく叩きつけられ、血を吐いて気を失った。

この光景に、皆が呆然とした!

寺院の大師というのは、いつも「貧僧」などと言い、積極的に人を傷つけたりしないはずでは?

しかし目の前の浄道大師は一体何なのだ!

暗い影が全員の心を覆った。

浄道大師は既に葉辰の前に来ており、傍らの安素山を一瞥して淡々と言った:「彼を連れて行くが、何か意見があるか?」

安素山は全身震えながら、このような伝説級の強者の前で、どんな意見など持てようか!

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