第70章 暴力こそが王道！

青禾グループ。

葉辰のこのような装いは価値を体現していた。警備員は終始笑顔で迎え、前回の華美グループでの出来事は起こりえないだろう。

人は着る物で評価される、それは理にかなっている。

受付に着いても、美人の受付嬢は頬を赤らめ、目を逸らしていた。

「こんにちは、マーケティング部の孟部長に商談があるのですが」葉辰の磁性のある声が響いた。

美人受付嬢はようやく我に返り、大きな目を瞬かせながら、とても丁寧に言った。「はい、孟部長は21階におります。エレベーターを降りて左に行けばすぐです。ご連絡を入れましょうか？」

葉辰は微笑んで答えた。「結構です。実は旧友なので、サプライズにしたいんです」

受付嬢は葉辰の笑顔に電撃を受けたかのように、うつむいたまま彼と目を合わせる勇気が出なかった。勇気を振り絞って電話番号を聞こうとした時には、そのイケメンの姿はもう見えなくなっていた。

葉辰はエレベーターに乗り、28階のボタンを押した。

葉凌天からの情報によると、鄭景明のオフィスは39階にある。

この階は青禾ビルのほぼ最上階で、極めて神秘的だ。

青禾グループの28階以上のエレベーターは特別な通行証が必要で、彼が上がれるはずもない。

28階に着くと、葉辰は直接トイレに向かった。

誰もいない。

彼はもはや躊躇わず、トイレの外窓を破り、身を乗り出して28階の窓枠に立った。

上から下を見ると、百メートルもの高さで、普通の人なら心臓発作を起こすほどだ。

その後、39階の位置を見やると、口元に弧を描いた。

次の瞬間、足元に気の波動が集まり、膝を曲げて、突然爆発的な力を放った！

体が五メートルも跳び上がった！

片手で別の窓枠を掴んだ。

腕に真気を爆発させ、さらに上へと体を押し上げた！

窓枠には深い五本指の痕が残された！

葉辰の速度は増していき、まるでスパイダーマンのように、瞬く間に38階に到達した。

39階は完全に封鎖されているため、葉辰は38階の窓を指一本で破り、中に飛び込んだ。

中に入ると、葉辰は本能的に強者の気配がこちらに向かってくるのを感じた。

「このように青禾グループは本当に並大抵ではない。一つのオフィスビルに古流武術家が守護しているとは、面白い」