第140章 招待！

蘇波の顔に怒りの色が浮かんだ。

彼は冷たい目で秦玉を見つめ、言った。「なぜだと？楚州戦区の三等軍曹だからだ！私の身分と地位がお前より高貴だからだ！」

その言葉を聞いて、秦玉は冷笑した。「お前たちの目には、地位が高いことが高貴さを意味するのだろう。だが私の目には、誰もが平等だ。身分の高低や貴賤に関係なく」

「お前に関しては、話し方を見ただけで、その地位に値しないことが分かる。お前を迎える価値などない」秦玉は冷たく言い放った。

蘇波の口角が微かに動いた。明らかに秦玉の言葉に腹を立てていた。

「若いの、言葉には気をつけた方がいいぞ」蘇波は手を上げ、秦玉の肩に置いた。

秦玉は肩に力が加わるのを感じた。蘇波の口角には笑みが浮かんでいた。

秦玉は何も言わず、腕を震わせると、強大な力が反撃として放たれた！

蘇波の手首は痛みを感じ、足元がぐらつき、数歩後退した！

「なるほど、武術の心得があるようだな」蘇波は目を細めた。

傍らの蘇妍が急いで注意を促した。「従兄、彼は腕が立つわ。喧嘩はやめて！」

蘇波は手首を振りながら、冷笑して言った。「一般人の腕前なんてたかが知れている。それに、私が彼を懲らしめたければ、方法はいくらでもある！」

「今は任務があるから大目に見てやるが、仕事が終わったら、どうやって懲らしめてやるか見ていろ！」蘇波は秦玉の鼻先を指差して言った。

秦玉は彼を相手にする気も無く、ここに残っているのは蘇お爺さんのためだけだった。

その後、蘇波はソファに座り、蘇家の人々は彼の周りに集まり、絶え間なくお世辞を言い続けた。

「小波、今回お前たちの上官が江城に来たのは、誰のためなんだ？ちょっと教えてくれないか？」蘇文はお茶を注ぎながら尋ねた。

蘇波は淡々と答えた。「私にも分からない。それに機密事項だから、むやみに話せない」

「小波、家族に話せないことなんてないだろう！」蘇武が傍らで言った。

蘇波はそれを聞くと、すぐに微笑んで言った。「まあ、お前たちに話しても構わないだろう」

その言葉を聞いて、皆は耳を傾け、興奮した様子を見せた。

蘇波はゆっくりと口を開いた。「上官の話では、その人物は我々の武統領と知り合いだが、二人の間に少し行き違いがあるらしい。そうでなければ、武統領自ら迎えに来ていただろう」