第285章 来ても、死ぬだけだ！（4更！）

シュッ！

無数の剣影が全身を包み込み、まるで死神に狙われているかのようだった。

全力を出せば、必ず死地に追い込まれる。どんなに強い者でも避けられないのだ！

「これが嗜血斬か？」

葉辰の瞳は恐怖の色を帯びていた。

崑崙虚で老人の剣を見たことがあっても、こんなに不気味で狂気に満ちたものではなかった！

……

丸五時間、葉辰は部屋の中に留まっていた。

彼は脳裏に浮かぶ殺戮の意志が全身に満ちているのを感じることができた。

この感覚は最高だった。

羅雲天と陳擎蒼は時間が短かったため、多くのものを与えてくれたが、彼が吸収できたのはあまりにも少なかった。

この輪廻墓地の黒衣の老人は一見何も与えないように見えたが、幾度もの生死の間で、彼の体はその剣意を覚え込んでいったかのようだった。

まるであの嗜血斬が体に溶け込み、彼の一部となったかのように。

彼は黒衣の老人を見て、口を開いた：「先輩のお名前は？」

黒衣の老人は首を振り、寂しげな口調で言った：「私の名を知って何になる。私はとうに歴史の流れの中に消え去った身。私の名を覚えている者など、いったい何人いようか？」

「若者よ、お前は輪廻墓地を手に入れ、一見天に逆らう資格を得たように見える。だがそれもまた一つの束縛ではないか。お前の運命は既に我ら百人と結びついている。お前が立ち上がれば、我ら百人にも希望が生まれる。お前が倒れれば、我ら百人は本当に天地の間に消え去ることになろう。気をつけるがよい。」

「さあ、外にお前を探している者がいる。先に出て行くがよい。」

葉辰が輪廻墓地から出てきた時、元々傷だらけだった体が不思議なことに完治していた。

幻だったのだろうか？

彼は黒い石を握りしめ、輪廻墓地を一瞥すると、黒衣の老人は既に消えていたが、今回は墓碑は砕けていなかった。

黒衣の老人はまだ存在しているはずだ。

葉辰がドアを開けると、孫怡と夏若雪の二人が外に立っており、怪訝そうな表情を浮かべていた。

孫怡は腰に手を当てて言った：「葉辰ったら、何十回も呼んだのに、全然反応がないじゃない？もう少しでドアをこじ開けるところだったわよ。」

夏若雪は部屋の中を見たが、誰もいなかった。

二人は葉辰が部屋に女を隠しているのではないかと思っていたが、どうやらそれは考えすぎだったようだ。