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149 誰もが死霊魔道士ほど生者に気を使っていない_1

……

雪片はマシューのいる山の方まで降ってこなかった。

しかし、その腐敗と滅亡の息吹は彼を常に不安にさせた。

マシューが一瞬見た。

雪は確かにあの木の上空から舞いおりていた。

しかし、木の頂上の空は灰霞で覆われ、モスグリーン丘陵特有の霧と合わさり、空中の何かははっきりと見ることができなかった。

注意を引き戻した。

マシューはレイガの方向に向かって素早く二つの魔法を唱えた。

「霜冷たさの小道」!

「枯れた握り手」!

青と灰の二つのデバフ魔法が素早く発動した。

それらは正確にレイガの近くの山狼たちを覆っており、その怪物たちの速度は一瞬にして半分以上減速した!

レイガはこれを見てすぐに防御から攻撃に切り替え、手に持った大剣を風車のようにスワスワと回転させ始めた。

マシューが指示を出し、アビンも掠奪から殺戮に切り替わった。彼の手元の二刀流は回転し、一つまた一つと狼の頭を正確無比に斬り落とした!

山狼の天生の鎧はあまり高くなかった。

これにより、刀舞者が弱い敵に対して圧倒的な優位性を発揮することができた。

ほとんど十秒もかからなかった。

レイガの周りの山狼はアビンによってキレイに斬り捨てられた!

同時に。

マシューはレイガの戦闘スタイルに気付いた。

彼の剣術は大振りで、体力を気にせず、一度でも彼に当たれば、自分の命運が危ぶまれるほどだ。

しかし、機敏な敵と対峙したとき、この剣法は効果が低いようだ。

ほとんどの山狼はアビンに殺された。

レイガの最大の役割は、敵を引きつけて影響を受けさせることだった。

「敵を見事に引きつけることも一つの才能だ。」

そう考えながら。

マシューは突然気がついた。狼の群れの中から何匹かの狼が分かれてきて、自分の方向へ巧みに回ってきている。

他の山狼たちは依然として頑固にレイガを囲んでハラスメントしていた。

山狼たちが唯一賢くなったのは——

彼らはレイガと一定の距離を保ち、自分たちが一振りで切られないように確認していた。

でも、アビンがいる。

これらの山狼の死は遅かれ早かれの問題だ。

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