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第222章 待望の勝利!

湾、シードラゴン湾。

教会の信者たちは城壁に登り、魔女たちにクロスボウの矢を放つ、しかしシャルヴィの無形の障壁とモーリエルの魔力従者の防御により効果は極めて小さい。矢は途中で消え去るか、従者に飲み込まれるかする。神罚の石が嵌められた退魔の矢を放たれたときだけが唯一の脅威となる。

神罚の石の数量は限られており、不運にも当たった魔女は直ちに後方に運ばれ、治療が施される。血を絶ちゃくれば命に別状はない。2、3回の射撃後、20余りの魔女が城壁に迫っていた。灰燼は直接城壁に駆け上がり、顔を出した信者たちを制圧する。

数日間の戦闘前の探査により、彼女たちはこの壁の弱点を知り尽くしていた。空からは鳩の様々な鳴き声が聞こえてきた――それはマクシーがみんなに適切な位置に到着したことを示していた。

前回の戦闘経験をもつリィンは、ためらうことなく能力を発動させ、地面が突如震動し始める。教会の信者たちがこれを止めようと突撃しようとするが、灰燼に次々と撃たれる。神罚の石に守られぬ壁はすぐに崩れ落ち、魔女たちは次々と教会内へと侵入し、信者たちに向けて能力を放つ。神罚の石を身につけていないものはほぼ一瞬で倒され、立っているものは灰燼に一掃される。

教会が直面する攻撃はこれが初めてで、しかも敵は教会の最大の敵、駐屯している祭司も最後の時が来たことを理解していた。彼は残った信者に薬丸を使って神に身を捧げるよう命じる。十人余りの狂化した信者が自らの肉体で灰燼を巻き込み、残りの者たちはリーンらに向かって突撃する。

事前の準備をしていたリィンが地面から土塀を作り出し、一時的に敵を遮断する。神罚の石はすでに完成した魔力の効果を消すことはできず、彼らが土塀を回り込むと、その向こうは誰もいない。

狂った信者たちは仕方なく灰燼を攻撃しに戻るが、その時にはまた魔女たちが突然後方に現れて警戒を怠った敵を倒す。こんなことが何度も繰り返され、毎回敵は損害を受ける。このような攻防戦が約30分続き、最終的に教会には信者の死体が広がり、祭司だけが残された。

彼は手震いながら薬丸を口元に運ぶが、彼がこれを飲み込もうとした瞬間、進み出てきた灰燼が一太刀で彼の腕を切断する。

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