離婚したら、冷徹御曹司に執着されました
ある日――
一週間ぶりに自宅へ戻った御曹司は、目を疑った。
形式上の妻が、まるで“別人”になっていたのだ。
これまでの彼女は、守ってあげたくなるほど健気で従順。
どんな無理も笑顔で引き受け、彼の機嫌を取るためなら努力を惜しまない。
子どもを望み、彼を想って空回りするほど一途な女だったはずなのに――
今は違う。
やりたい放題、言いたい放題。
「離婚」の二文字を連呼し、夜な夜な出歩き、自由を満喫。
しかも子どもなんて絶対に産まない宣言まで飛び出した。
「俺様社長?無理。タイプじゃないんで。とっとと消えてくれる?」
「出産?ひとりで美しく生きるんで。欲しいなら他をあたってどうぞ」
「夫?なにそれ。世界は広いし人生は楽しいのに、なんで男ひとりに縛られなきゃいけないの?」
ブチ切れた御曹司は彼女を家から追い出す。
――三日後。
「反省は?」
「若様、奥様は今や国民的アイドル級の愛され存在です。
自由奔放キャラが大ウケして、ファン急増中でして……」
「……は?」
――これ、手放してよかったのか?
一方、長年ヒーローを狙っていた“本来のヒロイン”は激怒。
「なんであの当て馬悪役令嬢がまだ退場しないのよ!?!?」
【異世界転生(小説世界入り)/1対1溺愛】
奔放美人ヒロイン × 冷徹腹黒御曹司の、想定外ラブ攻防戦。
桃を噛む · Urban